今日、珍しくドラマを見たんです。
どっかの研究員が偶然作り出してしまった新型ウイルスを
テロリストが盗んでばら撒くという
まあ言ってしまえばありきたりな内容なんですが
ウイルスに弱い私はホイホイ釣られて最後まで見たんですよ。
なぜって、ボロクソにけなすためだよ…

で、感想なんですが
番組中ずっと「伝染病」って言葉を使っているんです。
刑事さんが言うならまだ許せるんですが（モヤッとすることに変わりはないけど）、
看護師らしき人物まで「○○さんは伝染病に感染していました」
とか言いやがるんです！
警察の捜査本部も伝染病伝染病言ってるし…
「感染症」と呼べーーーッ！

そしてこのナース、
主役らしき女性が感染者と接触していたというので
念のため検査しますと言って
いきなり女性を処置室に連れ込み
乱暴に採血したあげく、そのまま閉じ込めてしまうんです。
彼女に対して何の説明もなく、ですよ。
普通は「あなたは○○さんと接触していたので感染のおそれがあります、
つきましてはこれこれの検査をして詳細がわかるまで隔離ということに…」
と親切丁寧に説明して、了承を得てから
検査なり隔離をするものではないでしょうか？
女性は気の毒にも「え？え？」と
ドッピオ戦のリーダーみたいにうろたえていましたよ…

そのうえ、女性が寝ていたところを
ベシッ！ベシッ！とほっぺたを叩いて起こすんです。
そこは「○○さん起きてくださーい」と声をかけて
それでも起きなければ体を揺らすとかしますでしょうよ。
いきなり叩くなんて野蛮すぎませんか？
そして「感染していなかったので出ても大丈夫です」とか
言うんですけど、
未知のウイルスに感染しているかどうかの検査結果が
あのような短時間で出るとは思えないんですが…
インフルエンザの検査じゃないんだからさあ。
このウイルスに関わりのある研究員が
「まったく新しい方法で細胞の核に侵入するウイルス」って言ってましたし。
いや、それだったら一見なんともないように見えても
後で発病するかもしれないし、
知らないうちによそに撒き散らす可能性もありますでしょうに、
普通の血液検査と同じくらいの待ち時間で
帰していいとは思えんぞ。

ちなみにこのウイルスを作っちゃった研究員は、
破棄すべきだと言われたにもかかわらず
「いや、免疫学上の大発見につながるかも！」とか言って
研究を続けていたおちゃめさんです。
だからテロリストに誘拐されるんだよ！
研究室の入口にP3とありましたが、P4じゃないんです…？
それにあんなウイルス扱ったらまず研究員が感染するでしょ。
作った時点で死ななかったのは運がいいとしか言いようがないです。

あと、情報をテロリストに流していたのはどうやら同僚？のオッサンのようです。
安部総理が太ったような顔をしていました。

さらに文句を言わせていただくと、
番組の最後で、要人の家や警察署に
ウイルスが入った小包が送られてくるんです。
それを開くとき「ポン！」と大きな音がしたんですよ。心臓に悪いわ！
3秒くらい前に「これから音が出ます。」という
字幕を流してほしいものです。
ああびっくりした。

ちなみにこのドラマ、次回が最終回のようなのですが
次回予告を見るに
ウイルスが日本中に広がって大パニックになり、
刑事に想いを寄せている脇役の女が発病して（死ぬかもしれない）
なんかいろいろあって流行が収束して、犯人のオッサンが捕まって、
主役の女と刑事がくっついて終わるんだと思います。

かわいそうなのは誰かって、望まれずに生まれたウイルスです。
自然界に宿主をもたず、帰る体もないままに
悪者扱いされて、忌み嫌われて…彼らが悪いんじゃあないのに。
彼らはただ自分たちの遺伝子にプログラムされたとおりに
振舞っているだけなのに。
ある意味ではこの事件のいちばんの犠牲者ではないでしょうか。
せめてきれいに葬り去ってやりたいものです。

最後に、この記事を読んでこのドラマを見たいと思った方（いないと思うが）
主役の女が数学者で、鈴虫の鳴き声をグラフにつけてて、
あまちゃんに出演していたという情報が判明しておりますので
それを手がかりに探してくださればと。

ああ無駄な時間を過ごしてしまった…
このむなしさを皆様にもプレゼント。読むだけ無駄な記事の出来上がりです。
願わくばイルーゾォにも感染の機会があらんことを。