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ひたすらイルーゾォと医薬品 HUOMIO!注意:吐きます・死にます・病気になります
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ジョジョ展の感想すっ飛ばしてこれだよ!。
ほかのサイトにすばらしい感想がいっぱいあるのでそちらを読んでください。

で、本題。
巷に溢れる発達障害の書籍、
しかしその中にも当たりはずれが存在するのだ。
「この本に出会って人生変わりました!」という素晴らしいものから
「時間と金を損した!時給1億円払え!」と言いたくなるクソ本までさまざまあるのです。
以下、あくまで個人の独断と偏見による当たり本。

必読伝記
・テンプル・グランディン
・ドナ・ウィリアムズ
・グニラ・ガーランド

この3人の著書は必ずすべて読むべし。
ただし、テンプルさんの
『アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク』だけは
二次障害ですでに就職詰んでる成人が読むと「使えねえ」と思うかもしれない。
学生向けだなありゃ。

日本人はニキ・リンコと藤家寛子を読んであとは適当に漁ってくれ。

自閉症の謎を解き明かす
超有名な専門家、ウタ・フリス氏による本。厚い。
自閉症の歴史から、ASD特有の症状が引き起こされるメカニズムまで
最新の(といっても数年前だが)知見が書かれている。
実際の生活よりは、自閉脳のメカニズムを知るのに役に立つ。
ただ、最初にこれを読むと分厚さと専門用語、
そして文字の多さにくじけるので
ほかのもっと簡単な本をいくつか読んでからのほうがいいでしょう。

花風社・「自閉っ子」シリーズ
ニキ・リンコ氏をはじめとする自閉症者、あるいは専門家による一連のシリーズ。
代表作は『自閉っ子、こういう風にできてます!』『スルーできない脳』など。
どれも装丁が似たような感じなので見つけやすい。
ほかの本だとああしろこうしろのアドバイスが的外れで
「できないから困ってるんじゃあねーかクソックソッ!」となることがありますが、
このシリーズは「アレがこうだからこうしたらこうなるよ」
と理屈からわかりやすく解説している。実生活に役立つ。
実際の体験からのエピソードには説得力あり。
発達障害者に関わる人は必読。そうでない人もこれは読め。
基本的にニキさんの本は当たりと思ってよろしい。

自閉症スペクトラム障害のある人が才能を生かすための
人間関係10のルール

テンプルさんとショーン・バロン氏の共著。
さすが自閉症者が書いているだけあって使えるテクニック満載である。
あの憎たらしい「暗黙のルール」とやらが少しわかる。
少し、なのが脳の特性ゆえの悲しいところではあるが。
それでも役に立つ。

自閉症を克服する
海外の訳本。リン・カーン・ケーゲル&クレア・ラゼブニックの共著。
シリーズに「思春期編」もあり、こちらも当たり。
自閉症者の生活で起こりうるトラブルとその対処法が書かれている。
成人が読んだら「もっと早く教えてくれよ!」と叫びたくなる内容。
どっちかというと保護者向けだが、読んで損はない。

アスペルガー症候群
思春期からの性と恋愛

ASD向け「脱オタクファッションガイド」。
モテモテとまではいかなくても、恋人とのお付き合いができる(かもしれない)。
これができなかったら成人としてヤバイだろという身だしなみ・振る舞いの基本。
これも訳はニキさんなんだぜ。彼女の訳は親しみが持てて好きです。

自閉症スペクトラムの少女が大人になるまで
ASDの女の子をもつ保護者のためのアドバイス。
「生理時の処理方法」「むだ毛の剃り方」、
そして性被害の回避・望まない妊娠の予防など
女の子特有の課題とそのクリア方法が紹介されている。
本が読める子なら当人に読ませるのもよいだろう。

アスペルガー流人間関係
14人それぞれの経験と工夫

自閉症を「神経学的少数派」と捉えているのが面白い。
たしかに、こっちが多かったら定型発達のほうこそ障害者だもんな。
少数派の我々がいかにして多数派の社会でうまいこと生きていくか…
この本、完全に自閉症者目線で好き勝手書いてますので
定型発達者が読むとちょっとした疎外感を味わえます。
まるでこっちが障害者になったかのような疎外感。
啓蒙教育にはいいかもしんない、あと自閉症者には普通に面白いし役立つ。

でこぼこした発達の子どもたち
感覚が過敏すぎる・あるいは鈍すぎることからくる困難と
その対策が実例でわかりやすく示されている。
この実例ってのは
「エリザベスは8歳の活発な女の子です…」から始まるアレね。
こういうのすげえ好きなの!だから精神科のケーススタディとかよく読む。
感覚過敏(またはその逆)を抱える人が読むとよいと思うよ。
装丁が読みやすいし、楽しい。
これほしいからだれか買ってくれません?サンタさんでもいい。

「ママ」と呼んでくれてありがとう
ABAについての本。ABAがなにかって?ググれ。
要は自閉症児の早期療育。
言葉の出ない息子をこのABAで教育したらすげー発達したという内容。
適当な紹介ですまん。
これまた保護者向けだが、定型発達の奴らには感動物語とも取れるであろう。
こちらも成人が読むと「もっと早く(ry」と悔しくなる。

漫画「光とともに…」
カナータイプの自閉症児・光くんが主役の漫画。
普通に面白いぞこれは…
個人的に「塩酸メチルフェニデート!」がツボった。
発達障害以外にも虐待・妊娠など、
子供を取り巻く問題がうまいこと盛り込まれています。
作者が亡くなってしまって最終話だけ未完成なのが唯一惜しまれる点だなあ。

くらやみの速さはどれくらい
小説です。第2の『アルジャーノンに花束を』と言ってもよいかな。
超荒いあらすじ:
自閉症の青年ルウはまじめに働いて幸せに暮らしていたが、
あるとき自閉症を根治させる方法が開発された。
果たして治療を受けるべきか、それとも受けないほうがよいか悩むルウ。

これ、普通野郎(定型発達者)の感想を見るとビターエンドと取ってるんだけど
私はハッピーエンドだと思うんだよな。
いっぺん自閉症者と定型の集団で読後アンケート取ってみたいね。

自閉症のボクが飛びはねる理由
タイトルまんま、自閉症の少年が自らの内面を綴った本。
自閉症じゃあない奴はいっぺん読め。
自閉症者は興味があったら読んどけ。

無限振子
うっかり向いてもない精神科医になっちまった自閉症者の伝記。
著者は高機能でありながらカナータイプに近い特性であるようだ。
自閉症の多様性を知るために読むとよかろう。
ひとつの症例として、あるいはひとりの人間の半生記として。

成人期の自閉症スペクトラム診療実践マニュアル
自閉症者が読んで「うはwwwあるあるwww」と言って楽しむための本。
「脳移植」と唱えると落ち着く少年がすげーツボだった。
本来のターゲットである精神科医が読むには…まぁ、いいんじゃあないっすかねえ。
医者じゃあないから知らん。


ほかにもあるけど、思い出せないのでこの辺でおしまい。

私見だが、
・自閉症者が書いた本
・海外から来た訳本

に当たりが多い気がする。
定型発達者のアドバイスは的外れもいいとこなんだよなあ。
訳本に良書が多いのは、
ハズレは本国で淘汰されて日本までは入ってこないだと思われる。

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